***** ケリちゃん物語 *****

ケリちゃんとはママの家の子です
交通事故で病院に運び込まれたのですが
障害が残ってしまってママがつれて帰りました

ケリちゃんのがんばりを日記にしちゃいました



★ 1/8 ★
ケリちゃん物語F

話しはずいぶんもどります。
身体中を縫合していたケリちゃんはイタイタしそうでした。
腹部や胸部・背中は皮膚に余裕があるから
大丈夫なんですが、足や顔・頭部は
皮膚に余裕が無く、伸びません。
ワイヤーで縫合していましたが、思いっきりひっぱって
縫い合わせているので、顔は引きつっちゃって・・・・

頭の後ろからひっぱられ、頬から目にかけて
ひっぱられ、口元は耳のほうにひっぱられ
それだけでもすごい形相になっちゃいますが
ケガの部分は毛がありませんから
言葉に出来ないほどの様子でした。

身体のあちこちも毛がありませんし、縫い目だけが
目立ってしまい、フランケンシュタインの様でした。
おちゃらけのママは 『フランケン♪』 などと普通なら
ふざけて呼びそうなものの、そういうジョークも出てこないのです。

この頃は、意識がハッキリしているものの
身体は全くいう事が聞かず、ただぐったりとして
でも、手足を動かしている毎日でした。

★ 1/8 ★
ケリちゃん物語G

事故にあって、縫合した2日後のことです。
ケリちゃんの顔の頬から目にかけて
それと、口から耳にかけて、また傷口が開いていました。

皮膚に余裕が無いので、縫った皮膚が引き千切れていたんです。
筋肉が露出して、出血もしています。
血液で顔の毛ががっちり固まってしまっていました。
(気の弱い方、ここまで書いてごめんなさい)

それでも、縫合しなければ行けません。
裂けた皮膚をまた ぐいぐいと引っ張って縫います。
でもねー、でもねー・・・・・ぐすん。
麻酔をしていないんですよ。
めっちゃくちゃ痛かっただろうと思います。
うえーーーーーん(>_<)
ケリちゃんかわいそお・・・・・
ママは大泣き!

痛がって、動くケリちゃんを抑えていたのはママでしたから。

ああ、この頃は辛かった・・・・・
でも、一番がんばったのはケリちゃんなんです!
うおーーーん(T_T)

★ 1/7 ★
ケリちゃん物語D

半年以上、ケリちゃん物語を更新していませんでした。
あの頃を思い出すと辛くて・・・・・
でも、今はとっても元気なんですよ。

それでは、前回からの続きです

ママのお昼休みの時に、ケリちゃんと一緒にお食事を
するようになったものの、1日に1回だけです。
仔猫は回数多く食べなくては必要なカロリー摂取が出来ません。

午前中と午後と帰る前と3回カテーテルで
強制投与します。
あと、ママのお食事中に抱っこしながら
流動食をあげる という生活が続きました。

まだ、歩く事は出来ません。
トイレももちろん出来ません。
お昼休みにケリちゃんをシャンプーしてから
ママのお食事になります。

毎日、ママのお弁当のおかずのお魚をあげてみるんですが
固形物は受けつけません。

あいかわらず、缶詰をお湯で溶いたものをスポイトで
飲ませます。
口からこぼれちゃう方が多いんですが、それでも
だんだんと飲めるようになりました。
ママはバスタオルを膝に敷いて、ティッシュを片手に
大奮闘です。


★ 1/8 ★
ケリちゃん物語E

なんのかんのと言って、スポイトで飲むのが上手になりました。
30ccくらい飲むのに、10分くらいかな。
ママからずいぶん誉められるようになったんです。
でもねー、あいかわらず手足が動きます。

左の手と足をずーーーっとクロールするんです。
右脳を強打したからでしょう。

あれ!!??
左目の反応が・・・・・・・・・・???
もしかして、と思ったんです。
指をケリちゃんの左目に持って行って見ますが
反応がありません。見えていない様です。

見た目には全くわかりません。
とってもきれいでかわいい目をしているのに・・・・・。
右脳を強打して視神経がやられちゃったんでしょうね。

こんなに時間が経って気がつくなんて・・・・・
ケリちゃん、ごめんね。
ぐすん。









★3/15★
ケリちゃん物語B

なんのかんのと言って手足を動かすのがようやく
おさまってきました。
でもそれは、ぐっすり寝ている時にしなくなったと
言う事で、目を覚ますとまた動かしつづけるんです。

ご飯が自分では食べられないんですね。
体が動いてしまいますし、まだまだ、自分で食べようと
するまでに回復して無い様です。

流動食をあげるんですが、チューブを胃の中にまで
入れて、注射器で流し込むんです。

いやがりましたね−。
1度や2度じゃないからですね−・・・・・・
1日4回、半月くらい続けたんじゃあないだろうか。

他の子と違って、回復が遅かったですね。
1日に必要な量をカテーテルでも受け付けません。
ほんとに、ちょっとずつしか飲んでくれないので
心配でした。

やっぱり、カテーテルを何度も入れられると
苦しいですよね。
かわいそうでした。

つづく
★6/1★ C

何日たっても自分からご飯を食べてくれません。
私たちも毎日患者さんが来られますし、手術だってあります。
お掃除も、入院患者のお世話もあって
ケリちゃんの食事に時間をかけることが出来ないんです。

どうしてもカテーテルを使った方が早いので
ケリちゃんにはかわいそうでしたが毎日、毎日
カテーテルを胃まで押しこんで食事をさせていたんです。

でも、こんな事をしていてもだめです。
自分の力でご飯を食べられるようにならなくては。

ママはお昼休みにさっさと食事を済ませて
ケリちゃんにご飯を食べさせてみました。

缶詰をお湯で溶いてスポイドで飲ませました。
相変わらず手足が動きますから
白衣が缶詰で汚れてしまって
ママからはおいしいニオイがただよっていました。(笑)

でも、なんとかスポイドだと飲んでくれました!
苦しそうに・・・・・
げほっげほっ
となりながら、ほんの少しだけ。
最初は3ccだけ飲ませるのが精一杯でした。
それでも、20分くらいかかるんです。

でも、これでなんとかなるかもしれないと希望が出てきました。
ケリちゃんの回復にむけてスタートが切られたんです。

つづく
★3/6★
ケリちゃん物語 @

ママの家にはケリちゃんという子がいます。
この子は私がまだ動物病院で勤務していた時に
交通事故で運ばれてきたノラちゃんでした。

お寿司やさんの前で車にひかれて、30分くらいたっても
まだ、息があったのでお店の方が見かねてつれて
来られたんです。

まだ、生後3ヶ月くらいでした。

その時の状態は、もーママは、見ることが出来ないほどでした。
身体中が裂けて筋肉が広範囲で露出していました。
腹部・胸部・顔・頭部・手足・全て裂けていました。

呼吸も苦しそうですぐに酸素吸入をし、縫合しました。

なんとか命は取り留めたんですが、頭部の強打があって
障害が現れてきました。

つづく
★3/11★
 ケリちゃん物語A

ケリちゃんは、発泡スチロールの箱に入れられて運ばれてきました。

頭部からかなりの出血があって、脳が出ているの
ではないかと思ったほどでした。

一通りの治療が終わって(これがまたねー・・・・・
書きませんが涙が出るような話なんですよ ウルウル(*_*) )

次の朝、出勤してケリちゃんの様子をうかがうと変なんです。

手足をずー−っと動かしつづけているんです。
クロールをするように、左の手・足を大きく空をかいているんです。

おそらく、頭部の強打による右脳の損傷のせいであろうという事です。
ずーっとなんです。
何時間も。次の日も。

足が痛いだろうに、止まらないんですよ。
意識はありましたから、かなり疲労していたと思います。
それでもまだ、動かしつづけるんです。

見ていて、涙があふれてしまって・・・・・・グス

私たちは、もうこの子はこのまま長くは生きられない
だろうと思っていました。

つづく


HOME